シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は国内大手の外食チェーン運営企業である串カツ田中ホールディングスです。

串カツ田中ホールディングスの平均年間給与はいくらか

串カツ田中ホールディングス(提出会社)の2018年11月30日時点での平均年間給与は423.5万円と400万円を超えています。また、従業員の平均年齢は34.4歳で30歳を上回っています。平均勤続年数は2.2年となっています。

串カツ田中ホールディングスの従業員数は何人か

有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2018年11月30日時点で24名。単体で20人以上の従業員数がいます。

また、連結の従業員数は280名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。

  • 飲食事業:256名
  • 全社(共通):24名

過去5年の業績動向

串カツ田中ホールディングス(単体)の業績推移についても見ておきましょう。

まず、売上高及び営業収益ですが、過去5年をみると、2014年11月期の13億円から2017年11月期の55億円まで増収が続きましたが、2018年11月期は41億円となっています。なお、2018年11月期より連結財務諸表を作成しており、2018年11月期の売上高(連結)は76億円でした。

また、経常利益については増益傾向が継続しています。2014年11月期には1億円の水準であったものが、2018年11月期には5億円にまで増加しています。なお、2018年11月期の経常利益(連結)は7億円となっています。

投資家が重視する「ボトムライン」でもある当期純利益は経常利益と同様に増益傾向で、2014年11月期には1億円であったものが、2018年11月期には4億円となっています。なお、2018年11月期の親会社株主に帰属する当期純利益(連結)は4億円でした。

※串カツ田中ホールディングスの2017年11月30日時点での給与についてはこちら

まとめにかえて

年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。

ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。

【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。

【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。

LIMO編集部