「1日に10kmとか20kmも走る高校サッカー部がいまだにある」と聞くと皆さんはどう思うでしょうか。
それをほぼ毎日やっている学校もあり、おまけに試合に負ければ罰走。勝ってもプレーの内容が悪ければまた罰走。
そして100人をはるかに超える部員がいて、彼らの多くが3年間で一度も公式戦に出場できない。
それどころか誰が誰だかさえわからないということで、子供らは練習着の前と後ろに、たとえば「MF ●●」という具合にポジションと名前を極太マジックで書いているというようなことも。
これを強いている監督さんは子どもたちが、はたからどのように見られているかわからないのでしょう。
執筆者
フリーランス記者/ジャーナリスト/ライター兼通訳・翻訳家
イタリア国立ジャーナリスト協会会員。イタリア代表、セリエAから育成年代まで現地で取材を続ける記者兼スカウト。元イタリア代表ロベルト・バッジョに惚れ込み、1998年にイタリアに移住。バッジョの全試合・全練習を追い続け、引退後もフィレンツェに居住し、バッジョ二世の発掘をライフワークに育成分野での精力的なフィールドワークを展開する。圧倒的な人脈を駆使して現地の最新情報を日本に発信。主な著書に『イタリアの練習』、『Defense Master rules the world』、『カルチョの休日』(内外出版社)ほか。NumberやSportsNaviなどへも寄稿。