資産運用に必須!「複利」とは

つづいて、資産運用にかかせない「複利」のしくみついて詳しく説明していきます。

複利には、かの有名なアインシュタインが「人類最大の発明」と言ったともいわれているほどの大きな効果があります。

複利とは「運用で得た利子にもまた利子がつくこと」です。

複利効果は資産運用をおこなう年数が長いほど雪だるま式に大きくなっていきますので、具体的な数字でみてみましょう。

たとえば、元金100万円を年利3%の複利で運用できたと仮定します。

1年後には元金100万円に3%の年利がついて103万円となり、3万円分お金を増やせたことになります。

複利は利益が次の運用の元金に組み込まれるため、その翌年は103万円が3%で運用されます。2年目の利益は3万900円です。

さらにその翌年は、106万900円が3%で運用されることになるので、3年目に発生する利益は3万1827円となります。

これを繰り返すと、下記のようになります。

  • 10年目:元利合計134万3916円・10年目の単年運用利益3万9143円
  • 20年目:元利合計180万6111円・20年目の単年運用利益5万2605円

このように、それまでに出た利益がどんどん元金に組み込まれていくため、同じ1年間の運用期間でも、次第に1年に得られる利益が大きく膨らんでいくのがおわかりいただけるでしょう。

実際の運用ではプラスになる年ばかりではなく、マイナスに転じるタイミングもあります。ただ、複利を活用して20~30年目線の運用ができると元本割れのリスクも大きく下げることができます。

資産運用を早く始めるほうが有利だと言われるのは、複利効果を最大にするためなのです。