先日のM-1グランプリで、「錦鯉」が優勝。ボケ担当の長谷川雅紀さんの50歳という年齢も話題となり、遅咲きのベテランコンビの大ブレイクが一年を締めくくる年となりました。

会社員にとってのブレイクって何だろう?と考えると、「役職に就くこと」もそのひとつでしょうか。

企業によって差はありますが、厚生労働省の「令和2年 賃金構造基本統計調査」から役職別の平均年齢をみると、係長級は男性44.8歳、女性45.7歳、課長級は男性48.5歳、女性49.0歳、部長級は男性52.9歳、女性52.2歳。

まさに働き盛りの40~50代ですが、貯蓄の方はどうでしょうか。今回は40代~50代世帯のお財布事情をながめながら、老後生活に向けた資産形成(※編集部注)のコツをご案内します。

【※参考記事】50歳を超えてから「月30万円の不労所得」を作る4つの方法

「聞くに聞けない」40~50代、みんなの貯蓄事情

お金の話は友人や職場の同僚などにはなかなか、おおっぴらにして聞けないものですよね。

そこで、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」から、世代別の貯蓄額をながめていきます。

金融資産非保有世帯(貯蓄ゼロ世帯)を含めたデータをご覧ください。

■40代世帯・二人以上世帯の金融資産保有額

(金融資産を保有していない世帯を含む)

  • 平均:1012万円
  • 中央値:520万円

※平均は極端に大きい数値引き上げられる傾向があるため、実態に近い中央値を参考にされるとよいでしょう。

■資産の内訳

金融資産保有額:1012万円

  • 預貯金:473万円
  • 金銭信託:0万円
  • 生命保険:238万円
  • 損害保険:29万円
  • 個人年金保険:81万円
  • 債券:5万円
  • 株式:105万円
  • 投資信託:27万円
  • 財形貯蓄:46万円
  • その他金融資産:8万円

資産運用比率:53%
※資産運用比率=(預貯金以外の金融商品が、金融商品保有額全体に占める割合)

50代世帯・二人以上世帯の金融資産保有額

(金融資産を保有していない世帯を含む)

  • 平均:1684万円
  • 中央値:800万円

■資産の内訳

金融資産保有額:1684万円

  • 預貯金:633万円
  • 金銭信託:18万円
  • 生命保険:350万円
  • 損害保険:44万円
  • 個人年金保険:146万円
  • 債券:96万円
  • 株式:189万円
  • 投資信託:113万円
  • 財形貯蓄:86万円
  • その他金融資産:10万円

資産運用比率:62%

40代~50代は資産の半分を預貯金以外に振り分け、資産を増やしているのがわかります。