SBI証券はグループ1000万口座の開設実績を誇る人気ネット証券会社です。

しかし、時折ネット検索で関連キーワードの組み合わせとして「SBI やばい」などの文言が見られることがあります。いったいなぜなのでしょうか?

今回はこの疑問に答えていきます。

また、SBI証券はむしろ万人におすすめの証券会社である理由も紹介していきます。

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この記事を読んでわかること

SBI証券はなぜ「やばい」と言われるのか?

最初に結論から言えばSBI証券はやばい証券会社ではありません。

ただ、一見すると「やばい」と噂されてもおかしくないような騒動が2020年に起きているのも関係しているかもしれません。

SBI証券が2020年9月16日に公表した「悪意のある第三者による不正アクセスに関するお知らせ」によると、悪意のある第三者の不正アクセスにより顧客の資産が流出したとされています。

ただし、こうした事態はまず責められるべきは不正アクセスした側であります。そうした中、SBI証券では被害に対する全額補償を掲げています。

また、再発防止策として「2段階認証」や「ログイン通知」といったセキュリティ強化も行われています。

ワンポイント

SBI証券に関する評判を調査すると、上記事案に関するもののほか、FXアプリの使いにくさやUI(ユーザ・インターフェース)対して「SBI証券はやばい」と評する口コミが見られました。もっとも、使い勝手だけでやばいという表現は行きすぎかなと思います。

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万が一SBI証券が潰れたどうななる?

近年の米国における銀行破綻騒動などから「SBI証券が潰れたらどうなるのか?やばいのでは?」と懸念している方も多いでしょう。

しかし、その点も問題はありません。

SBI証券は「分別管理」によって顧客の資産と会社の資産を別々に管理しています。

そのため、SBI証券が万が一潰れたとしても、顧客の資産は顧客に返還されることになっているのです。

また、さらなるセーフティネットとして、投資者保護基金による最大1000万円の補償も用意されています。

こうした各種の制度から投資家は安全に資産を運用できます。

SBI証券の口座を放置するとどうなる?

SBI証券の口座開設に興味はあるものの、口座管理に不安を持っている方も多いでしょう。

しかし、SBI証券では口座管理手数料が発生しないので基本放置していても問題はありません。

「SBI証券の口座を放置していたらやばいのでは?」と心配する必要はないのです。

SBI証券がむしろおすすめな5つの理由

SBI証券は決して「やばい」証券会社ではありません。

むしろそのスペックの高さから万人におすすめできます。

現に口座開設数は1000万口座を突破しており、その他の主要ネット証券を大きく引き離している状況です。

<主要ネット証券各社の口座開設数>

なぜSBI証券はなぜここまで人気なのでしょうか?

ここからはSBI証券が万人におすすめできる理由として、次の5つのメリットを解説していきます。

  1. 主要ネット証券最安の国内株取引手数料
  2. 投資信託のラインナップが豊富
  3. クレジットカードによる投資信託購入で最大5%のポイント還元
  4. 米国株をはじめ多種多様な外国株をカバー
  5. IPOの取扱銘柄数が多い

1. 主要ネット証券最安の国内株取引手数料

国内の上場企業の株式を取引する際は約定金額(売買金額)に応じた取引手数料がかかりますが、SBI証券の国内株取引手数料は主要ネット証券でも最安です。

実際に1日あたりの取引金額に応じて手数料がかかるプランで比較してみましょう。

<国内現物の定額サービスの取引手数料>

<信用取引定額サービスの取引手数料>

このようにSBI証券の国内株取引手数料は、楽天証券をはじめとする他の主要ネット証券よりも低く設定されているのです。

また、SBI証券は2023年9月を目標に国内株取引の手数料無料化を目指しています。

国内株取引をメインに据えるのであればSBI証券がおすすめです。

2. 投資信託のラインナップが豊富

投資信託はプロに資金の運用をまかせる投資商品です。

その商品数は約6000種類と膨大で、それぞれ掲げる投資方針や投資資産・地域などが異なります。

SBI証券ではそのうち2639本を取り扱っており、これは主要ネット証券で最多となる本数です。

投資信託を始める際にもSBI証券はおすすめできる証券会社と言えるでしょう。

※2023年6月7日時点

SBI証券はつみたてNISAの対応銘柄数も豊富

つみたてNISAは対象の投資信託への積立投資から得られる利益が非課税となる制度です。

年間に投資できる上限金額は40万円で、利益が非課税となる期間は投資した年から数えて最大20年間です。

つみたてNISA対象の投資信託ラインナップは各社で異なります。

SBI証券は主要ネット証券のなかでは最多となる193本をラインナップしているため、つみたてNISAを始める際にもおすすめです。

実際に楽天証券をはじめとする主要な証券会社で比較してみましょう。

楽天証券とは僅差であるものの、その他の証券会社と比べるとSBI証券のラインナップがいかに充実しているかがわかります。

3. クレジットカードによる投資信託購入で最大5%のポイント還元

SBI証券で投資信託の積立投資を行う場合はクレジットカード決済が利用できます。

積立投資とは、一定の間隔と金額で金融商品を買い付けていくスタイルです。

SBI証券の積立投資を三井住友カードに設定すれば、0.5~5%のポイント還元を受けることができます。

<三井住友カードのポイント還元率と年会費>

たまったポイントはAmazonギフトカードやキャッシュバックという形で利用できます。

ワンポイント

楽天証券でも楽天カードによる投資信託の積立でポイントがたまります。ポイント還元率は0.5~1%です(還元率はカードの種類と運用する投資信託によって変動します)。

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4. 米国株をはじめ多種多様な外国株をカバー

外国株のカバー範囲が広いこともSBI証券のメリットです。

経済大国である米国株の取扱銘柄数は6000銘柄超、その他アジアを中心に多様な国の株を取り扱えるようになっています。

SBI証券と並ぶ人気を誇り、同じく主要ネット証券を構成する楽天証券と比較してみましょう。

<外国株の対応国数>

SBI証券は9カ国の外国株を取り扱っているのに対し、楽天証券は6カ国です。

多様な外国株の取扱を検討しているのであればSBI証券は必ず検討しておきましょう。

5. IPOの取扱銘柄数が多い

SBI証券はIPOの取扱銘柄数が多く、IPO投資に積極的な投資家にも向いています。

IPOとは未上場会社の株を株式市場で取引できるようにすることで、以下のような流れで実施されます。

  1. IPOにあたり(企業より委託された複数の)証券会社は株式の公募価格を決定
  2. 一般投資家は抽選で公募価格により株式を購入
  3. 一般投資家は、公募価格により取得した株が上場される(株式市場で取引できるようになる)と同時に売却

上記のプロセスを経て、上場時に株式についた値段(初値)が公募価格よりも高ければ利益を得られる仕組みです。一般的にはリターンが高い傾向にあります。

2022年3月通期で見ると、SBI証券では117社のIPOに関与しています。これは全体の97.5%という圧倒的な数値です。

他の証券会社とも比較してみましょう。

社名/引受社数/関与率

  • SBI/117/97.5%
  • 日興/76/63.3%
  • みずほ/75/62.5%
  • 楽天/70/58.3%
  • 野村/62/51.7%
  • マネックス/51/42.5%
  • 松井/50/41.7%
  • 岡三/47/39.2%

※2022年3月通期

上記データの通り、SBI証券は楽天証券をはじめとするその他の主要証券会社を圧倒するIPO関与率を誇っています。

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SBI証券は投資初心者にもおすすめ

SBI証券は国内株の取引手数料が安く、投資信託のラインナップも豊富なことから初心者におすすめのネット証券です。

働く世代や主婦(主夫)の方であればNISAの利用も検討していることでしょうから、つみたてNISAのラインナップが豊富なSBI証券はピッタリな証券口座となることでしょう。

運用したい投資信託が決まっていて、それがSBI証券の商品ラインナップに入っていないようなケースを除けば、SBI証券の口座開設をおすすめします。

参考資料

まとめ

  • SBI証券は”やばい”証券会社ではない
  • SBI証券は国内株の取引手数料が安く、投資信託ラインナップが豊富なことから特に初心者におすすめ
  • 米国株をはじめ外国株のカバー範囲も広く、IPO取扱数も多い
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MeChoice編集部