皆さんは何歳まで働きたいと考えていますか。
若い方はひょっとすると今すぐにでも仕事を辞めて、自由に生きたいと考えているかもしれません。
反対に中年層の方は健康の為、社会とのつながりの為、理由は様々ですが長く働くことを念頭に置いている方も増えてきているように感じています。
しかしどの世代の方も一律に不安に感じていることは、やはり自分の年金です。
今回はそんなみなさんが不安に感じている年金制度について、一緒に確認していきましょう。
70歳代の年金か80歳の年金か、どちらの水準が高いのかはあまり知られていません。
1歳刻みで平均額を確認することで、年代別の特徴をつかんでいきましょう。
1. 日本の年金制度「国民年金」と「厚生年金」のしくみ
日本の公的年金は「国民年金」と「厚生年金」から成り、「2階建て構造」とも言われています。
年金の基礎部分となる1階「国民年金」は「基礎年金」とも呼ばれ、原則、日本に住む20歳から60歳未満の方がすべて加入します。
加入期間となる40年間(480カ月)の保険料納付状況により、老後の年金額(老齢基礎年金)が決定します。ちなみに2023年度の新規裁定者(67歳以下)は、6万6250円(月額)が満額です。
一方で2階部分にあたる厚生年金には、主に会社員や公務員などが国民年金に上乗せする形で加入します。
厚生年金は、現役時代の加入期間と報酬により厚生年金部分の年金額(老齢厚生年金)を決定し、国民年金に上乗せして支給となります。
このような制度の仕組み上、厚生年金は国民年金よりも受給額が高い傾向にあります。
では、年代別にみるとどうでしょうか。
いまの70歳代・80歳代の「厚生年金・国民年金」平均月額を比較してみましょう。
執筆者
明治学院大学卒、大手自動車部品メーカーを経て、2017年プルデンシャル生命保険株式会社に入社。6年間、個人・法人営業に携わり卓越した営業成績を残す。2019年には最年少営業管理職として採用や部下の育成に尽力し、社内研修ではパネラーに選抜される。表彰歴多数 。現在は個人向け資産運用のサポート業務に従事。漠然としたお金の相談に対して道を指し示すことを強みとしている。証券外務員1種を保有。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年5月29日更新)