株式投資では、株価上昇による売却益のほかに、決算のタイミングで配られる配当金も利益となります。

株式のリターンはこれらを総合的に加味したものであり、資産運用計画やポートフォリオの作成にあたって重要な判断材料です。

そこで今回は、リクルートホールディングス(6098)について、「1年前に100株を買った人の、本当のリターン」を振り返っていきます。

リクルートホールディングスの直近の株価推移(終値ベース:円)

出所:各種資料をもとに筆者作成

それではまず、配当金について見ていきましょう。

※株式分割の影響は、株価や配当金、株式数など全て遡及修正して株価を調整しています。※記事中で記載の株価は全て終値となっています。

1. リクルートホールディングス(6098)の配当金のリターンはいくらか

リクルートホールディングスの株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、2023年3月期の期末配当と2024年3月期の中間配当(予想)を受け取ることができます。

なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。

今回の検証では、以下のような想定となります。

  • 株式の取得日:2022年10月24日
  • 株式の取得価格:4487円(取得日の終値)
  • 2023年3月期・期末配当:11円
  • 2024年3月期・中間配当(予想):11.5円
  • 100株ベースの配当金のリターン:2250円