東芝のキオクシア

キオクシアは、同社の連結子会社ではなく、持分法適用会社である。しかしながら、業績に与える影響が大きい。

実際に、同社に計上される「持分法による投資損益」は4四半期連続で損失となっており、金額も▲339億~▲490億円と、同社の稼ぎ出した「利益」を吹き飛ばすレベルとなっている。

同社の再建には、今後のキオクシアとの関係性にも注視する必要がある。

東芝の通期業績予想

通期業績予想は据え置いている。

計画に対する進捗は、営業利益に至っては20.2%と良くないため、上場廃止後の下期に、売上高・営業利益ともに計上できる目処が立っているのだろうか。

東芝の配当

同社へのTOB価格は、同社が中間配当を実施しないことを前提としていた。TOB成立により、中間配当は実施されない。

また、同社株式は上場廃止となる予定であることから、2024年3月期配当予想は記載されていない。

東芝の株価(参考)

2024年3月期上期決算の発表前となる、2023年11月14日の終値は4601円であった。

年初来高値は、2023年2月8日の4728円である。

参考資料

石川 貴康