【60歳代】「貯蓄3000万円以上」という羨ましい世帯は日本にどのくらい?2024年度最新の年金額の例も確認
【年金】2024年度は2.7%の増額へ【画像付き】
Svetlana Rey/shutterstock.com
物価の上昇が続き、買い物のたびにため息が漏れる人もいるのではないでしょうか。
年金で生活する場合、年金と貯蓄で生計を立てる必要があり、物価上昇に対する不安も高まっています。
以前は老後2000万円問題が話題となりましたが、今ではその金額以上が必要と感じる人も増えています。自分にはどれくらいの貯蓄が必要なのか、不安に思う方も多いでしょう。
貯蓄計画を立てる際には、今のシニア世代の貯蓄額が参考になるでしょう。
そこで今回は60歳代・二人以上世帯の貯蓄額や、今のシニアの厚生年金と国民年金の平均月額をみていきます。
1. 【60歳代・二人以上世帯】貯蓄3000万円台は何パーセント?
60歳代・二人以上世帯で「貯蓄3000万円以上」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」より、60歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【60歳代・二人以上世帯】の貯蓄3000万円以上の割合
1.2 【60歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
貯蓄3000万円以上は約2割となりました。
2. 【厚生年金と国民年金】平均月額はいくらか
では、みなさん年金は平均で月いくら受給しているのでしょうか。
厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、現代シニアの平均的な年金額も見ていきましょう。
2.1 厚生年金の平均年金月額
- 〈全体〉平均年金月額:14万3973円
- 〈男性〉平均年金月額:16万3875円
- 〈女性〉平均年金月額:10万4878円
※国民年金部分を含む
2.2 国民年金(老齢基礎年金)の平均年金月額
- 〈全体〉平均年金月額:5万6316円
- 〈男性〉平均年金月額:5万8798円
- 〈女性〉平均年金月額:5万4426円
国民年金で5万円台、厚生年金で14万円台でした。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム DCM室
編集者
LIMO編集部で、年金、医療、介護、ガジェットなど、さまざまなジャンルの企画、編集、執筆を担当。中央大学法学部を卒業し、在学中にはThe University of Sheffieldに短期留学。大学卒業後は、大手IT企業で働いた後、厚生労働省の記者クラブで医療保険制度や介護・高齢者福祉などの社会保障を取り扱う記者として3年間勤務。その後、GMOインターネットグループで、家電やハウツー情報などを扱うwebメディアで記事を編集。
現在はLIMO編集部に所属。マネー分野では年金、年金制度の仕組み、マイナンバー制度、社会保障、雇用、退職金、年金振込通知書、繰上げ受給、繰下げ受給などを解説。(2024年3月8日更新)
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。