【老齢年金】年金が少ない人がいると聞き心配です…「低年金や無年金」になる理由とは？厚生年金・国民年金の平均月額はいくらか

2. 公的年金「厚生年金・国民年金」平均月額はいくら？

本章では、厚生労働省が発表した最新データから厚生年金・国民年金の平均月額とその割合について紹介していきます。

厚生労働省年金局の「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の平均月額と平均月額ごとの受給者割合は下記のとおりです（国民年金を含む）。

【写真3枚】1枚目/厚生年金の受給者割合・2枚目以降/国民年金の受給者割合、「低年金・無年金」回避のために知っておきたい公的年金制度の基本構造

先述したとおり、厚生年金は国民年金に上乗せする形で支給されるため、国民年金よりも年金額が多い傾向にあります。

ただし、上図を見ていただくとお分かりのとおり、個人差が非常に大きいです。中には国民年金を満額受給できる方より少ないケースも。

つづいて、国民年金についても確認していきます。

厚生労働省年金局の「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金の平均月額と受給者割合は下記のとおりです。

国民年金の受給者割合

国民年金は、保険料が一律であることから受け取れる受給額に個人差が少ないです。

男女ともに平均は5万円台ですがボリュームゾーンは6〜7万となっています。

2024年度の国民年金の満額6万8000円を基準にみると、多くの方が満額かそれに近い国民年金を受給していることがわかります。

ここまで厚生年金と国民年金の受給額を確認してきましたが、ともに平均を遥かに下回る方がいることに気づいた方もいるでしょう。

ひと月1万円、2万円という方もいましたね。

「現役時代の年収が低い」「加入期間が短い」「保険料の未納期間がある」など、「低年金・無年金」になるケースはいくつかあります。

次章で、「低年金・無年金」になるケースを2つに絞ってご紹介していきます。