シャープ株式会社は2024年5月8日にスマートフォンブランド「AQUOS」の新モデルとして、ハイエンドモデル「AQUOS R9」とベーシックモデル「AQUOS wish4」の2機種を発表しました。大きく刷新されたデザインや性能など、それぞれの特徴をみていきましょう。

1. 【シャープAQUOSの新モデル】「AQUOS R9」はどんなモデル?

デザインが大幅に刷新された「AQUOS R9」

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出所:シャープ広報提供

AQUOS R9(以下、R9)の前身にあたる「AQUOS R8」は「時短ニーズに応える効率型ハイエンド」を掲げて「作業が捗る」を追求したモデルでしたが、R9はそれに加えて「スキマ時間をスキナ時間に」というコンセプトの元でエンタテインメントを楽しむ要素を強化しています。

そのコンセプトを強く感じられるのがデザインです。シンプルかつソリッドな印象だったR8から大きく様変わりし、R9は遊び心が感じられるデザインになっています。具体的には、カメラユニットを円でも楕円でもない自由曲線で囲み、カメラ位置もあえて不揃いにしています。同社はこれを「心地よい違和感」と表現しています。

シンプルかつソリッドな印象が強かった「AQUOS R8」

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自由曲線による遊び心のあるデザインを採用した「AQUOS R9」

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基本性能は全方位で順当な進化を遂げています。CPUには最新のSnapdragon7+ Gen 3 Mobile Platform、RAMには従来機種比で約1.5倍となる12GBを搭載しました。マルチタスクも作業負荷の重いアプリもより快適にこなすことができるようになっています。高負荷になるほど端末に熱がこもりやすくなりますが、R9は内部で液体と蒸気が循環するベイパーチャンバーをAQUOSとして初めて採用し、この問題を解消しています。

新しい放熱機構を採用

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ディスプレイは約6.5インチのPro IGZO OLEDを搭載。最大240Hzのなめらかな画面表示が可能で、さまざまなエンタテインメントをより快適に楽しむことができます。画面の明るさは従来比で約4倍にアップ(400nit→1500nit)しており、屋外でも視認しやすくなっています。

音の進化も注目すべきポイントです。端末の上下に配置したAQUOS史上最大のステレオスピーカーは、本体内部の機構から独立したBOX構造になっており、大迫力かつクリアなサウンドを実現しています。また、Qualcomn Snapdragon Soundによるオーディオのロスレス伝送に対応しています。

サウンド面もパワーアップ

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カメラは標準と広角のデュアルレンズを搭載し、有効画素数はともに約5030万。1/1.5インチの大型イメージセンサーとライカ社のレンズ「ヘクトール」を備えているのも特徴です。光学式手ブレ補正に対応し、夜間でも鮮明な写真を撮影することができるようになっています。被写体を追尾するオートフォーカスはAIによる動きの予測を盛り込むことで、被写体が障害物に遮られてもシャッターチャンスを逃しません。

カメラは光学式手ブレ補正に対応

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出所:シャープ広報提供

ユニークな機能として紹介しておきたいのが、電話における生成AIの活用です。留守番電話に録音された内容をAIが要約して表示する機能を実装し、一目で用件が確認できるようになりました。

このほか、主要スペックは以下の通り。ストレージ容量は256GB、バッテリー容量は5000mAh、防水性能はIPX5・IPX8、防塵性能はIP6X、耐衝撃はMIL規格準拠、生体認証は顔認証(マスク対応)と指紋認証に対応しています。カラーはグリーンとホワイトの2色です。