「厚生年金受給額」都道府県で差がでるワケ

厚生年金の受給額は、現役時代に納めた保険料と加入期間で決まります。

肝心の保険料は報酬比例制。具体的には、「平均標準報酬額×5.769/1000×平成15年4月以後の加入月数」で決まります(平成15年4月以後の場合)。

こちらに経過的加算や加給年金額等を加算して最終的な年金額を決定するのですが、その報酬は都道府県で水準が異なるというのがポイントです。

報酬水準が高い都道府県は必然的に年金の額も高くなります。

また加入期間も参入されるため、長く働きやすい環境かどうかなども、自然と影響することに。

同じ理由を背景として、男女の平均にも大きな差が出ています。男性の平均は16万4742円、女性の平均は10万3808円でした。

現在年金を受給しているシニア世代では、働き続ける女性はまだまだ少なく、結婚や出産で退職することが一般的でした。

賃金も男性より少ないことが多く、こうした背景が男女差をもたらしたと考えられます。